〈やわらかい構造〉 | 〈かたい構造〉 |
・昔の日本建築の伝統的な工法 (社寺、古民家など) | ・現代の工法 |
・やわらかいので少しの震度でもすぐ揺れる | ・筋交いや体力用面材など、かたい耐力壁で家を固める |
・簡単に揺れ、大きく揺れるが、揺れながら力を逃がしているので粘り強く倒れにくい | ・耐震等級が1~3ある(3が一番かたい) |
・傾いても復元力がある | ・耐力壁の量を沢山入れてかたくすれば3にする事は出来るが、バランスが大事なので等級3でもバランスが悪いのはダメ |
・余震にも強い | ・強い耐力壁のバランスが悪いと、一部分にだけ力が加わったり、柱の引抜力が大きくなりすぎて逆に不利になる |
・大工の腕に、強さが大きく左右される | ・大工の腕があまり強さに影響しない |
・多少の震度では揺れないがその建物の強度を超えた力が加わると一気に壊れる | |
・被害を受けたとき復元力がなく、余震に弱い |
地震や台風の事だけ考えれば、やわらかい構造が良い
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しかし、多少の震度で家が揺れて内壁にヒビが入っていては問題あり。
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なので、かたい構造にする
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中途半端は良くないので、しっかりかたくする。もちろんバランスをよく考えて。
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かたくするだけでは、大地震が数回きたら壊れてしまう。
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やわらかい伝統的な工法を秘密兵器として取り入れる。
主な構造が壊れた時に力を発揮する。
(例えば大貫や渡りあごという工法)
木の粘り強さを活かすため、天然乾燥材にこだわる。
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多少の震度では無傷で耐える。大地震が数回来たときは、無傷ではないし、
傾いているかもしれないが、とりあえず倒れない家を目指す。
避難所に行かなくてもとりあえず雨風しのげる家を目指す。