こんばんは。
浅井住宅の構造のこだわりの一つである、大貫が入りました。
日本の家は昔から土壁で作られています。
その土壁をつくるために、貫というのを柱に通していきます。
その貫を厚くした大貫を入れていきます。
柱に、30×120ミリの穴を空けて、27×105ミリの板を柱に通していきます。
通したら、楔を打ち込みます
現代の家に使われている構造用面材や筋交いは、家は固くなるのですが、震度7が何度かきたら壊れてしまいます。
その時に大貫が力を発揮します。
秘密兵器です。
貫は、固さはないので、家が揺れたり傾いたりはします。
しかし、倒れることはほぼありません。
震度7が何度かきた時は、どれだけ固く固めていても、家が無事でいることは難しいです。
そんな時は、倒れないことが大事です。
とりあえず、雨風しのぐ場所が必要です。
固く固くしているだけでは、その耐力を超えたときに一気に壊れて倒れてしまいます。
そこで、筋交いや構造用面材を使って固くは設計しますが、それらがダメになってしまった時のために、柔らかく耐えてくれる大貫を入れています。
穴に板を通して楔を打ち込みます。
これが大変!
かなりきつめの楔をガンガンゴンゴン打ち込んでいきます。
かなり大変ですけど、効いているのは強く感じます。
ググっと締まっていきます。
見た目もきれいですよね。
大貫がよく分からなくても、見ただけで、ちゃんとした事・健全な事をやっているというのは感じられると思います。
どんなものでも、ちゃんとしているものはきれいですよね。
では、また。